2009-03-18から1日間の記事一覧

写す文化(2)

中江兆民の師、細川潤次郎(号十洲、1834-1923)は明治政府の法制、文教政策に深く関わった土佐藩出身の洋学者です。関東大震災でその蔵書が焼失したため、細川の伝記資料はあまり残っておりません。『十洲全集』附録に「細川十洲翁略伝」(奥宮正治撰)があ…

写す文化

江戸時代舶載蘭書、オランダ語の写本、蘭書からの翻訳(写本、刊本)、伝記・個人資料など、蘭学資料の書誌的な調査研究を長年行っています。書誌的な調査研究といっても、一般の方にはどんな研究なのか分からないかもしれません。蘭書を実際に手にとって、…